新築戸建てを検討中の方へ!家の傾きの測定方法と修理方法を知っておこう
大きく傾いた家は、人間の自律神経に悪影響を及ぼします。
そんなリスクを避けるために、新築戸建てを購入する際には自分でも「この戸建てに傾きはないかどうか」をチェックすることをおすすめします。
というわけで今回は、自分でも簡単にできる戸建ての傾きの測定方法や、傾きの修理方法について解説します。
新築戸建ての傾きの有無を自分で測定するにはどうしたらいい?
購入を検討している新築戸建ての傾きの有無を測定する方法として、多くの人がまず思いつくのが、昔ながらの「ビー玉を床に置いてみる」というやり方ではないでしょうか?
ただし、ビー玉は「ビー玉が皆同じ方向に転がったら間違いなく傾いている」という程度の参考になるだけで、どのくらいの傾きがあるのか、という点については測定できません。
傾きの度合いまで測定したい場合は、以下のいずれかの方法を試してみましょう。
●市販の水平器を利用する(数字が正確なデジタル式がおすすめ)
●スマホに傾斜測定できるアプリをダウンロードして使う
●ホームセンターなどで売られている「下げ振り」という道具を壁に当てて、1mほどの長さで傾き具合をチェックする
この中で一番おすすめなのは、実は水平器ではなく下げ振りです。
水平器は定規が短く、スマホアプリもスマホの長さの範囲での傾きを調べるため、家という大きなものに対する傾き測定はあくまで参考程度となりますが、下げ振りならそれらよりも精度を上げることができますよ。
新築戸建てで傾きがあったと判明した場合の修理方法とは?
購入予定の新築戸建てに傾きがあった場合、まだ契約も何もしていない状態ならその新築戸建てを諦めるのが手っ取り早いですが、事情により傾きがあっても購入する、というケースもあるでしょうから修理方法をいくつか紹介しましょう。
傾きに対する修理方法としては、主に以下のようなものがあります。
●床材の貼り替え
●根太の修理や交換
●ジャッキアップなどによる地盤修正
さてこの修理費用についてですが、新築戸建ての場合、目安として傾きが3/1000以上あれば瑕疵とみなされて修理費用は業者負担になる可能性が高いですが、これより少ない傾きなら瑕疵とはみなされず自己負担となる可能性が高いです。
また、傾き具合をきちんと出すためには自己測定だけでなくプロによる正確な測定が必要となり、この費用が5~10万円程度かかってきますので、この点も注意が必要です。