不動産購入で家を新築したら所有権保存登記を!概要やメリットデメリットとは?
不動産購入をして家を新築した際に、必ずやっておくべき手続きとして挙げられるのが所有権保存登記です。
今回は、この所有権保存登記とは何か、その概要をまず解説したうえで、所有権保存登記に関するメリットデメリットについても解説します。
不動産購入で家を新築した際にしておくべき所有権保存登記とは?
所有権保存登記とは、不動産を購入して家を新築した場合におこなう登記のことです。
新築の家は、建物が新しいのでまだ所有権の登記がなされていない、つまり建物の所有者が誰であるのか法的に明示されていないという状態です。
そこで所有権保存登記をして、「新築したこの家(建物)は私が所有していますよ」ということを法的に明示するというわけです。
つまり所有権保存登記は、新築の家の持ち主が誰かを法的に明確にするために必要な登記である、ということです。
不動産購入における所有権保存登記に関するメリットデメリットは?
不動産購入で家を新築した際に所有権保存登記をすることはきわめて重要です。
この所有権保存登記に関してどんなメリットデメリットがあるのか、それを説明しましょう。
まず、所有権保存登記をすることによるメリットとしては以下のようなものが挙げられます。
●所有権保存登記をした不動産を担保にしてお金を借りることができる
●法的に不動産所有者であることが明示されるので、第三者に対して所有権が主張できる
●所有権保存登記をすればその不動産の売買や賃借、相続や贈与などの手続きもスムーズに進みやすい
次に、所有権保存登記をすることによるデメリットについてですが、これについては「登録免許税や、司法書士に登記を依頼する際の報酬支払いが必要になる」という、少々の金銭的負担ぐらいしかありません。
むしろ所有権保存登記に関するデメリットは「所有権保存登記をしなかった場合」のほうがはるかに多いのです。
所有権保存登記をしない場合のデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
●登記をしていない不動産はローンの担保にできない
●登記簿上の所有者でなければ不動産の売却はきわめて難しいので、将来売却しようとしても未登記のままでは買い手がつかない
●相続においても、遺産分割協議で遺産分割をしても、未登記のままの不動産を他の相続人が勝手に売却してしまうなど、トラブルの火種になりやすい