築年数の経った戸建て住宅を売却するためには?売れない理由と対処法も解説!
「親が住んでいた家…売却したいが、古いからなかなか売れないだろう」と、躊躇していませんか。
実際、築年数と価格相場には密接な関係があり、古いほど価格が下がるのは否めません。
しかし、古い家でも売れるような対策を講じれば、買い手がつきやすくなることもあります。
築年数と査定額の関係や、古い家を売るための対処法をご紹介します。
築年数が経った戸建てほど査定額は下がる?売りどきをつかむポイント
戸建て住宅は、"誰かが1日でも住んだら中古物件となり、価格が1割下落する"といわれています。
相場でみると5年目で7割、10年目で5割、15年目で3割、20年目で2割、20年を超えると限りなく0に近づき、土地だけの価値になります。
下落率でいうと10年目までは急速に、それ以降はなだらかに下がっていきます。
これは国税庁が定める「住宅の耐用年数」が、木造構造の住宅が22年で価値0になることにも関係しています。
さらに 不動産業者による買取査定の場合、買取後の売却を見越しているため、相応の査定額になることを考慮しておきましょう。
築年数の経った戸建ての売却!古い家でもすぐ売れる理由と売れない原因
しかし、古い家でもすぐ売れるケースもあります。
家をリフォームして売る
一般的に、かなり古い家には価値がなく土地だけの価格で取引されますが、リフォームされた家は買い手がつきやすくなります。
立地にもよりますが、すぐに入居できるのは買い手にとって魅力。
リフォーム代はかかりますが、売り手側の意向で価格設定ができるメリットもあります。
家つきの土地として売る
買い手のなかには"土地がほしい人"と"戸建ての家がほしい人"がいて、その両者に興味を持ってもらえる点では、間口が広い物件といえます。
買い手にとっては、"更地にして活用する""家をリフォームして住む"という2つの選択肢があり、安く購入できることは魅力です。
さらに、「家つきの土地」は住宅ローンが通りやすいため、購入しやすいメリットもあります。
ただし、売り手側は「家の解体費用分の値引き」を求められる可能性があります。
また、売れない期間中は、物件を維持管理する必要があることも知っておきましょう。
なかなか売れない理由と対処法
境界線があいまい
古い家の場合は隣家との境界があいまいなケースがあります。
買い手にとって、境界線をめぐってのご近所トラブルは避けたいため、買い手がつきにくくなってしまうのです。
そのような場合は、まず法務局で「境界確認書」や「確定測量図」を取得し、明確でないなら測量をおこないましょう。
耐震基準が明確でない
最近は大きな地震が増えたため、耐震基準を問題視する傾向にあります。
現在の耐震基準では「震度6~7の地震で倒壊しない」と定められていますが、1981年以前は「震度5までの揺れに耐える」という基準でした。
したがって、旧耐震基準で建築された家は売れにくくなっているため。1981年以前に建てられた家の場合は、「耐震診断」を受けて耐震に問題がないことを証明しておくことをおすすめします。
数万円の費用が必要ですが、多くの自治体で補助金が出るので確認してみましょう。