土地の購入にあたり地盤調査は必要?方法や費用を解説!
より安全性の高い住まいを建築するには、建物自体の耐震性はもちろんのこと、地盤の強さも大変重要です。
特に日本は、世界のなかでも地震発生回数が多く「地震大国」とも呼ばれているため、地盤の弱い土地に建物を建設してしまうと命に関わる事態になりかねません。
今回は、土地を購入するにあたり実施しておきたい「地盤調査」について、その方法やかかる費用を解説します。
土地の購入前に地盤調査は必要?その方法とは?
いくら耐震性に優れた住まいを建築したとしても、それを支える地盤が弱ければ安心安全とは言えません。
そこで重要となるのが、建物を建設しても問題ない土地であるか、地盤の構成や強度を調査する地盤調査です。
さまざまある調査方法のなかで一戸建てを新築する際に主流となるのが、ドリルに付けた棒を地盤に差し込み回転させて調査する、スウェーデン式サウンディング試験です。
比較的簡単に短時間で終了し費用を抑えられるのが特徴ですが、業者によって結果に差が生じやすいといった欠点があります。
また、規模の大きい建物を建てる際には、ボーリング調査を用いるのが一般的です。
機械で数mから数十mの穴を堀り、土質や地下水位の深さ、構成などをくわしく調べるため、より正確な情報を得られます。
ただし、その分費用が高額になりやすいことがデメリットです。
また、調査を実施する時期は、土地購入の契約を正式に結ぶまでは売主所有の土地となるため、契約前の調査実施には売主と不動産会社からの許可が必要です。
許可が得られなければ調査できませんので、その際は、市役所や国土交通省のホームページから入手できるハザードマップなどを参考に、自分で調べられる範囲でその土地の知識を深めておくと良いでしょう。
土地を購入する際に実施する地盤調査にかかる費用とは?
地盤調査にかかる費用は、どの方法を用いるかによって異なります。
たとえば、スウェーデン式サウンディング試験の一般的な相場は約5万円~10万円です。
よりくわしく調査するボーリング調査であれば、15万円~25万円ほどかかるでしょう。
また、調査の結果が芳しくなかった場合には地盤改良工事が必要となるため、さらなる費用が発生します。
地盤の状態によっては、改良工事に100万円以上かかるケースがあることもあらかじめ理解しておきましょう。